チラシや名刺からメルマガに登録してもらいたい。けれどURLを手で打ってもらうのは、正直むずかしい。
そんなときに使われてきたのが空メールです。指定のアドレスに空のメールを送るだけで登録が完了する仕組みで、紙からの導線と相性がいい方法です。
この記事では、空メール登録の作り方、QRコードの用意のしかた、名前などの追加情報を集める方法、そして「送ったのに返信が来ない」ときに確認する順番をまとめます。
空メール登録とは?
指定されたメールアドレス宛に、本文も件名も書かないメールを送ると、メルマガの登録が完了する仕組みです。メール配信システムの機能として提供されています。
登録者がすることは、アドレスを宛先に入れて送信するだけ。フォームを開いてメールアドレスを入力し、送信ボタンを押す、という手順が丸ごと省けます。
空メールというと「ガラケー時代の仕組み」という印象を持たれることがありますが、オートビズではキャリアメールのほか、Gmail や Yahoo! メールでも登録・解除に対応しています。
空メール登録が向いているのは「フォームまでたどり着いてもらえない」場面
名刺、チラシ、パンフレット、メニュー。紙媒体は多くの人の手に渡ります。ただ、そこからオンラインの登録フォームまで来てくれる人は、そう多くありません。長いURLを見ながら打ち込む作業は、それだけで離脱の理由になります。
同じことは、Web上でも起こります。オートビズをお使いの方から、こんな声をいただいたことがあります。ブログのサイドバーに登録フォームを置いていたものの、読者のほとんどが携帯電話からの閲覧で、サイドバーそのものが見えていなかった。そこで記事内にフォームのURLを併記し、あわせて携帯の方向けに空メール登録を用意した、という使い方です。サイト内に空メールの送信先アドレスを直接書いておく形にされていました。
紙でもWebでも、「フォームまでたどり着いてもらえない」人のための、もうひとつの入口。これが空メール登録の役割です。

空メール登録のやり方・設定手順
手順そのものは長くありません。
- 配信システム側で空メール登録用のアドレスを発行する
- そのアドレスを、チラシ・名刺・サイトなど登録してほしい場所に記載する
- 空メールを受け取ったあとに自動で返す確認メールの文面を用意する
- テスト送信をして、登録と返信が想定どおりに動くか確かめる
3番目と4番目はセットで考えてください。空メール登録は「送った側に何も起きていないように見える」方式です。返信が届かなければ、登録できたのかどうか本人には判断できません。文面を用意したら、必ず自分の端末から実際に送ってみて、返信が届くところまで確かめてください。
確認メールの文面は、次のような内容があれば十分です。「ご登録ありがとうございます。○○のメールマガジンに登録が完了しました。配信解除をご希望の場合は、△△宛に空メールをお送りください。」
また、オートビズではフォームからの登録や配信解除があった際に、指定のメールアドレス宛へ通知を送る機能があります。登録が入っているかどうかを管理側でも把握できるようにしておくと、初期の運用が楽になります。
空メール登録用QRコードの作り方
空メール登録なら、打ち込んでもらうのはアドレスだけで済みます。さらに、これをQRコードにすれば、手入力そのものがなくなります。読み取るとメールアプリが立ち上がり、宛先が入った状態から送信してもらえるためです。紙に載せるなら、アドレスとQRコードを並べて置いておくのが確実です。
オートビズではQRコードも簡単に作成できます。印刷物に載せるときは、実際に印刷したサイズで一度読み取ってみてください。画面上では読めても、縮小して印刷すると読み取れないことがあります。
名前や属性もあわせて集めたいとき
空メールで取得できるのは、送信元のメールアドレスだけです。差出人名が入っていることはありますが、こちらが欲しい形の氏名とは限りません。
オートビズでは、空メール送信後に名前などの追加情報を登録してもらうこともできます。まず空メールで確実にアドレスを押さえ、そのあと返信メールから追加情報のフォームへ案内する、という二段構えです。
最初から項目の多いフォームを出すと登録率が落ちますが、この順番なら「アドレスだけは確保できている」状態から始められます。

空メール登録ができない・返信が届かないときの原因と対処法
問い合わせが来たときは、上から順に切り分けてください。
(1)本文が空のまま送信できているか
端末やメールアプリによっては、本文が空だと送信できないことがあります。この場合、案内文に「本文に何か1文字入れて送信してください」と添えておくと解決します。登録に使われるのは送信元のアドレスだけなので、本文に文字が入っていても登録は問題なく成立します。
(2)そもそも登録されているか
返信の話をする前に、登録自体が入っているかを管理画面で確認してください。空メール登録は読者側に手応えが残らない方式なので、「登録されていない」のか「登録はされたが返信が届いていない」のかで、その後の確認先がまったく変わります。オートビズの登録/解除通知を設定しておけば、登録があったタイミングで管理者側にメールが届くため、この切り分けが一瞬で済みます。
※出典:オートビズのフォーム機能
(3)受信拒否の設定が効いていないか
登録は成立しているのに返信だけ届かない、という相談はここが原因のことが多いです。迷惑メール対策の設定でドメイン指定受信になっていると、配信元からのメールが弾かれます。案内文の近くに、受信を許可するドメインを明記しておくのが確実です。
(4)迷惑メールフォルダに入っていないか
届いていないのではなく、別のフォルダに振り分けられているだけ、という場合があります。本人に確認してもらってください。
(5)そもそも到達の土台ができているか
特定の送信元だけ届かない状態が続くなら、送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)の設定を見直す段階です。ここは空メール固有の問題ではなく、メール配信全体の土台にあたります。詳しくは「SPF、DKIM、DMARCをゼロから解説した記事」で扱っています。
空メール登録のデメリット・向かないケース
- BtoBで会社の共有アドレスから送られると、誰が登録したのか分からない。返信メールから追加フォームへ案内すれば担当者名も集められますが、そこまで進んでもらえる割合はどうしても落ちます。担当者名が必須の商材なら、最初からフォーム登録のほうが確実です。
- なりすまし登録を防ぎたい場合。空メールは送信元アドレスをそのまま登録する方式です。第三者のアドレスを騙った登録を防ぎたいなら、ダブルオプトイン(登録直後のメールでURLをクリックした人だけに配信を開始する方式)を併用してください。オートビズにはこの機能があります。
- Web上だけで完結する導線。画面上にフォームを置けるなら、フォームのほうが取得できる情報が多くなります。
空メールはあくまで「フォームまで来てもらいにくい場面」の手段です。フォームの代わりではなく、届かない相手に届かせるための追加の入口として考えてください。
配信解除も空メールで受けられる
登録だけでなく、解除も空メールで対応できます。紙の案内から登録してもらった読者に、解除の手段としてURLしか用意されていないと、登録のときと同じことが起こります。登録を空メールで受けるなら、解除も同じ方法を用意しておくと親切です。

まとめ
空メール登録は、フォームのURLを打ってもらう手間が読者の離脱につながる場面で効く方法です。用意するのは、配信システム側でのアドレス発行、掲載場所への記載、確認メールの文面、そしてテスト送信の4つ。うまくいかないときは「送信できているか→登録されているか→返信が届いているか」の順に切り分ければ、原因はほぼ絞り込めます。
オートビズなら、空メール登録用アドレスの発行もQRコードの作成も管理画面から行えます。紙からの集客を強化したい方はぜひご検討ください。
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