中小企業のマーケティングご担当者様、そしてメール配信システムの管理をされている皆さん、こんにちは!
「お客さまに大事なメールを送ったはずなのに、なぜか反応がない…」
「もしかして、メールが届いてない?」そんな経験、ありませんか?
実は、あなたのメールが届いていないのには、ちゃんとした理由があるんです。
今日は、その「本当の理由」と、あなたのメールをきちんと届けるための第一歩について、一緒に考えていきましょう。
ビジンコも興味津々で聞いていますよ!
なぜ? あなたのメールがお客さまに届かないワケ

「今まで普通に送れていたのに、最近なぜか届きにくくなった気がする…」そう感じているなら、それはあなたの気のせいではありません。実は、令和の今、メールを取り巻く環境は大きく変わってきているんです。

え、そうなんですか?
私、毎日メールを送ってるのに、まさか届いてないなんて..!ショックです!
心配しないでください。これは、決してあなたのせいだけではありません。
見分ける目が更に厳しく
近年、インターネットの世界では「サイバー犯罪」がものすごい勢いで増えているのはご存じですよね。個人情報が盗まれたり、お金をだまし取られたりする「なりすましメール」や「フィッシング詐欺」といった悪いメールが後を絶ちません。
これに対抗するため、GoogleのGmailやYahoo!メールといった「メールを受け取る場所」(受信ボックスと呼んでいます)を提供する会社は、皆さんのお客さまの大切なメールを守るためにセキュリティを飛躍的に強化しているんです。
GoogleやYahoo!メールが「超厳しく」なっている理由

皆さんのメールを受け取る側、例えばGmailやYahoo!メールは、日々大量に送られてくるメールの中から、「良いメール」と「悪いメール(迷惑メール)」を瞬時に見分けています。
以前よりも、この「見分ける目」がはるかに厳しくなっています。
まるで、空港の手荷物検査がどんどん厳しくなっていくようなイメージです。

でも、なんでそんなに厳しくするんですか?
私たちの普通のメールまで届かなくなったら困りますよね…
はい、おっしゃる通り、私たちにとっては困ることもあります。
でも、これはユーザーを守るために必要なことなんです。もしセキュリティが甘ければ、悪質な迷惑メールや詐欺メールがお客さまの受信ボックスに大量に届いてしまい、大変なことになりますよね。
彼らは、利用者が安全にメールを使えるように、日々その基準をアップデートしているんです。
どんなメールが「迷惑メール」になる?
- 送信元が怪しいと判断されたメール
- 過去に迷惑メールとして報告されたメールと似ていると判断されたメール
- 送られてくるメールの数が急に増えすぎたメール
例えば、上記などは、たとえ悪意がなくても自動的に「迷惑メールフォルダ」に振り分けられたり、ひどい場合には「届かない」状態にされてしまったりする可能性が高くなっているんです。
あなたのメールが「迷惑メール」にされる…?その本当のワケ

「でも、うちはちゃんとした会社だし、迷惑メールなんて送ってないよ?」そう思われる方もいらっしゃるでしょう。ごもっともです。
しかし、先ほどお話ししたように、受信ボックス側は皆さんの「意図」を直接知ることはできません。彼らは、様々な情報から機械的に「これは迷惑メールかもしれない」と判断しているんです。
あなたのメールが「迷惑メール」扱いされる主な原因は、大きく分けて以下の3つのポイントがあります。
1.送信元が「信頼できない」と判断されている

メールを送っているあなたの「送信元ドメイン」(会社のウェブサイトのアドレスと同じようなもの)や「送信元IPアドレス」(メールを送っているサーバーの住所のようなもの)が、受信ボックス側から見て「この送り主は怪しい」と評価されている場合があります。
特に、これまでに迷惑メールを送っていた履歴があるIPアドレスを共有で使っている場合などは、あなた自身が悪意がなくても、その「住所」が信用されていないために届かない、というケースも増えています。
2.メールの中身が「迷惑メールっぽい」と判断されている
件名や本文に、迷惑メールがよく使う言葉や表現が含まれていたり、不自然なリンクがたくさん貼られていたりすると、「スパムメール」(迷惑メール)だと疑われてしまいます。

え、私、可愛い絵文字とかたくさん使ってるんですけど、それもダメなんですか!?
はい。もちろん全てがダメなわけではありませんが、度を過ぎると「迷惑メール」として判断されてしまうことがあるんですよ。特に、「今すぐクリック!」「必ず儲かる!」といった、過度に煽るような表現は要注意です。
3.メールの送り方に「問題がある」と判断されている
急に大量のメールを送ったり、エラーになるメールアドレスに何度も送り続けたりすると、「迷惑メール送信者」としてマークされてしまいます。

なるほど…!私たちが気をつけているつもりでも、見えないところで『怪しい』って思われちゃってるんですね…すごくよく分かりました!
そうなんです。現代のメール環境では、「送ったはずなのに届かない」という状況は、もはや他人事ではありません。
サイバー犯罪の増加に伴うセキュリティ強化の裏で、あなたのお客さまへの「大切なメール」まで届きにくくなっている現状を理解することが、メール到達率向上の第一歩となります。
次回の記事では、あなたのメールがGoogleからどのように評価されているか、「送信元ドメインの評判」を確認する方法について詳しく掘り下げていきます。お楽しみに!