中小企業のマーケティングご担当者様、そしてメール配信システムの管理をされている皆さん、こんにちは!
これまでの記事で、あなたのメルマガを受け取り手の受信箱に確実に届けるための「技術的な対策」から、迷惑メールにならないための件名や本文の「鉄則」まで、様々なことをお話ししてきました。
きっと、あなたのメルマガは以前よりも確実に受け取り手に届き、開封率もぐっと上がるようになってきたかもしれません。
しかし、「もっと開封率を上げたい!」、「送ったメールが本当に読まれているか不安…」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、もしあなたのメルマガの開封率が40%以下で悩んでいるなら、どこから原因を探り、どのように解決していけば良いのか、具体的な「問題解決フロー」をガイドとしてお伝えします。
このフローに沿って進めれば、あなたのメルマガをぐっと上がるように「届いて読まれる」メールに変えることができるはずです。

開封率40%って、そんなに大切な数字だったんですね!
どこから手をつければいいか分からなかったから、解決フローは助かります!
その通り。闇雲に対策するのではなく、原因を一つずつ潰していくことが大切なんだ。
開封率40%以下ならココから!あなたのメルマガの「問題解決フロー」

もしあなたのメルマガの開封率が40%以下で伸び悩んでいるなら、以下の手順で問題の原因を探り、対策を進めていきましょう。
ステップ1: 「送信元が信頼できるのかを確認するもの」とIPアドレスの評判をチェック!

まず最初に確認すべきは、あなたのメルマガの「信頼度」です。
これは、あなたのメールが受け取り手の受信箱に届くための「玄関」のようなものだからです。
「送信元が信頼できるのかを確認するもの」のチェック
Google Postmaster Toolsを使って、あなたのドメインの評判が「高」であることを確認しましょう。
もし「低」や「悪」の場合は、メールの身分証明書である送信ドメイン認証(SPF、DKIM、DMARC)の設定が正しく行われているか、改めて確認が必要です。
これらが設定されていないと、メールサービスからの信頼が得られず、迷惑メールと判断されやすくなります。
設定が不十分な場合は、すぐにメールをたくさんの人に一斉に送るツールの設定や、必要であれば専門業者に相談して正しく設定してもらいましょう。
送信IPアドレスの評判をチェック
Spamhaus(スパムハウス)のようなブラックリスト提供サービスで、あなたのメールを送っているサーバーの住所(IPアドレス)がブラックリストに載っていないか確認します。
もし掲載されている場合は、あなたのメールが迷惑メールとしてブロックされている可能性が非常に高いです。
ブラックリストに載ってしまった場合は、原因を特定し、リストから削除してもらう(デリスト)ための手続きを行う必要があります。
サービス提供事業者に連絡をしてください。また、必要に応じて専用の送信IPアドレスの変更も検討しましょう。

ドメインの評判やIPアドレスの評判が悪いと、せっかく送ったメールも届かないんですね!
まずはここから確認するべきなんですね!
そうなんです。いくら良い内容のメールでも、玄関で止められてしまっては意味がないからね。
ステップ2: メールリストの「鮮度」をチェック!

次に確認すべきは、あなたのメルマガを送っている「お客さまリスト」です。
古いリストは、エラーになるアドレスや「迷惑メール業者が使う罠(スパムトラップ)」を含んでいる可能性があり、送信元の評判を大きく下げる原因になります。
エラー率をチェック
メールをたくさんの人に一斉に送るツールの分析機能を使って、エラー率が3%以下であるか確認しましょう。
エラー率が高い場合は、古いメールアドレスや存在しないアドレスが多く含まれている可能性があります。
最低1年に1度は「メールをきれいにすること」(メールクリーニング)を行い、無効なメールアドレスをリストから取り除きましょう。
ステップ3: 件名と本文、そして送る時間の改善とテスト!

上記2つのステップで技術的な問題がないことを確認できたら、いよいよメルマガの内容と送る時間を見直しましょう。
どんなに「届く」メールでも、「開かれない」「読まれない」メールでは意味がありません。
件名の改善とテスト
受け手が思わず開きたくなるような件名になっているか見直しましょう。
前回の記事で紹介した「4Uの原則」を意識し、「これだけは開きたい!」と思わせる件名になっているか確認します。
メールをたくさんの人に一斉に送るツールの「どちらのパターンがより良い結果を出すかを比較する機能」を使って、複数の件名案をテストし、開封率がぐっと上がるような件名を見つけましょう。
本文の内容の改善とテスト
本文が受け取り手にとって役に立つことを分かりやすく伝えているか、読みやすい構成になっているか確認しましょう。
画像とテキストのバランスや、過剰な記号や不自然な表現がないかも重要です。
受け取り手が反応したくなるような内容になっているか確認し、クリックを促す行動を促す言葉(Call to Action)を明確に配置します。
送信タイミングのテスト
受け取り手がメルマガを開く可能性が一番高い時間に送ることが大切です。
読者の行動パターンを分析し、最適な送る時間を見つけましょう。
メールをたくさんの人に一斉に送るツールの分析機能で開封率やクリック率が一番高くなる送る時間をテストして見つけましょう。

なるほど!信頼度を上げて、リストをきれいにして、それから件名や本文、送る時間を見直すってことですね!これなら順番に対策できそうです!
このフローに沿って一つずつ問題を解決していくことで、あなたのメルマガは着実に開封率40%超えを目指せるようになるはずだ。
開封率40%以下という課題は、メルマガの「健康状態」を見直す良い機会です。
今回の問題解決フローを参考に、ぜひあなたのメルマガを届いて読まれるメールへと改善していきましょう。
もし、これらの対策を進める中で、専門的な知識が必要になったり、より深くデータを調べて理解することしたいと感じたりした場合は、ご相談ください。
あなたのメルマガの成果をぐっと上げるためのお手伝いをさせていただきます。
次回は、開封されクリックし続けるメルマガ設計についてお伝えいたします。お楽しみに!
令和時代の届くメールの新常識シリーズ
第1回 もしかして「迷惑メール」扱い?令和時代の「届くメール」の新常識
第2回 「届くメール」への第一歩!あなたのメールの「評判」Googleで無料でチェックする方法
第3回 「届くメール」の最終兵器!SPF、DKIM、DMARCって何?ゼロから解説
第4回 あなたのメルマガ、ちゃんと見られてる?「開封率40%」を目指す最新目標値
第5回 「昔のリスト」がメールを届かなくする!?知らないと損する「リストの鮮度」の話
第6回 「新しいドメインなのにメールが届かない?」実は「信頼づくり」が必要です!
第7回 「メールが届かない」原因はIPにも?知っておきたい「IPアドレスの評判」
第8回 【これだけで変わる!】迷惑メールにならない!件名と本文の「鉄則」
第9回 開封率40%超えへ!「届いて読まれる」メルマガに変える問題解決ガイド
第10回 「開封・クリック」を獲り続ける!これからのメルマガマーケティング戦略と設計図